小学生への提言
8月も残りわずか。一昨年の統計によれば日本全国には小学生が644万人いるそうです。
ということは、今ごろ夏休みの宿題に追われている小学生は643万9990人ぐらいいるのではないでしょうか。
そんな、夏休み満喫しすぎた故の報いに苛まれているキッズどもに朗報です。
今日は飼い主はんが、簡単に作れる夏休みの工作を伝授してあげましょう。
題して「虫捕獲器具」です。用意するものはこちら。
右から適当な大きさのふるい、ネジとナット、持ち手、そしてどこの家庭にも必ず1台はあるドリルです。
持ち手ってなんじゃいと思われるかもしれませんが、
100円ショップで売ってた風呂用スポンジのスポンジ部分を剥ぎ取ったものです。
ではまずその取っ手の丸いとこにネジを取り付けるための位置決めをしましょう。
マジックで印をつけました。右下だけ点が2つあるのは、最初に付けた印がちょっと外過ぎた気がしたので、改めて内側に付け直しただけです。
ではこの印通りにドリルで穴を開けましょう。
テーブルに穴が開かないように新聞紙を敷いてグリグリっと開けます。
次に、これをふるいの網の方にテープで固定して、またドリルを使い、今度は網に穴を開けます。
4ヶ所に開けたら、ネジとナットを通して固定します。
完成!!
「いやいや、森に昆虫採りにこんなの持ってったらおかしいでしょ。
『お前の虫取り網なにそれ?』って言われるっしょ」
は?森?昆虫?何言ってんの背後霊君。クワガタとか捕まえたいんやったら100均で普通の虫取り網買えばええっちゅーねん。
俺がこいつで捕まえるのは、家に出るあの黒い害虫だ。
飼い主はんはあの害虫のこと口にしたり字に書いたりすることすら嫌なので、あえて黒い害虫と呼ばせてもらう。
このアパートに住んで20数年。今まで奴は俺の前に姿を見せなかったのに、
この盆休みについに1匹現れたのだ。
殺虫剤吹きかけて即効弱らせたものの、あの野郎ヨタヨタしながら本棚の裏の方に逃げて行方が分からなくなってしまい、
夜の9時過ぎだというのに棚どかしたり積んでる本動かしたりして、1時間ぐらい捜索してようやく奴を発見し、息の根を止めることに成功したのだ。
その時俺は気付いた。弱らせることではなく、まず逃さないことが大事なのだと。
その反省を活かして作り上げられたのが、この虫捕獲器具なのだよ!
それじゃ再び奴が現れた時のために、予行演習しておこうか。
背後霊君!あれをご覧!ルッキャッザッ(Look at that)!
「ああなんだあれは!壁にフリスクが貼り付けられてる!」
フリスクではない!あれは黒い害虫だ!模擬害虫だ!退治せねば!
こうしてパカッとかぶせたら、
殺虫力最強と噂されるゴキファイタープロを動かなくなるまでかけろ!かけろ!かけまくれ!
いいか小学生たち!クワガタやカブトムシなんか採ってもお母さんは表面上の笑いしかしてくれないぞ!
本物の笑顔を見せてくれるのは、家に出る害虫を退治した時だけだ!
644万人の小学生たち!人の役に立つことだけを考えて人生を歩め!