飼い主はんと背後霊君

~これは飼い主はんと背後霊君の青春群像ドラマなのである~

癒やし

飼い主はんの工場は、だいたい月初めに納期が集中する。

だから月末のこの時期はとても忙しくなるのである。

 

今月もとても忙しいのだが、さらに追い打ちをかけるような注文が舞い込んできた。

一週間ほど前の納期で10本作れという注文があったのだが、先方の手違いで実は10本ではなくて30本のはずだったのだという。

だから急いで残りの20本も作ってほしいと。

こちらのミスで不良品出したのなら仕方のない話だが、なぜそっちのミスのせいでこっちが追い込まれなければならないのか。

ただでさえ忙しいのに、この注文のせいで今週は休みなしで働かなければならなくなった。

 

というわけで今日、誰もいない工場で黙々と働いていた飼い主はん。

今ごろ、パートのおばちゃん達はこたつに潜り込んでみかんでも食ってるのだろう。

いや、今日は暖かいから外に出て、近所の食べ放題の店で家族で貪り食ってるのかもしれない。

食べ過ぎてもう動けないとか笑いながらほざいてるのかもしれない。

飼い主はんのイライラはどんどん高まってゆく。

午後4時ごろに今日予定していた分を終わらせたのでとっとと帰宅したが、アパートに戻ってもイライラは治まらない。

このやるせないモヤモヤはどうやって解消すればいいのだろう。

そう!

 

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カスタードクリームを食べればいいのさ!

 

「また作ったんかい……」

 

いただきまーす!ムシャムシャ!うまうま!ムホムホ!

 

 

15分後

 

気持ち悪い……。