飼い主はんと背後霊君

~これは飼い主はんと背後霊君の青春群像ドラマなのである~

自然の恵み

「あんた今日所沢に戻るんやろ?飛行機の中でこんなん食ったらええねん」

 

母ちゃんが友人からもらったという生もみじ饅頭か。

普通のもみじ饅頭とは違ったもっちりした食感がなかなかだね。

ありがたく持ってくよ母飼い主。

 

「お前これも持って行き持って行き」

 

父ちゃんのホールインワン記念タオルか。

ていうかこれ前にもらったからいいよ。まだ余ってる?どんだけ作ったんだよ。

じゃあありがたく持ってくよ父飼い主。

 

「飼い主はん飼い主はん!わしらからもプレゼントっすわ!」

 

え?えーっと……あんた誰?

 

「わしらはあんたが生まれ育った大阪府豊能郡豊能町の大自然っすわ!」

 

いや、生まれは別のとこなんだけど。でも確かに小学校から大学卒業後2、3年まで暮らした場所ではある。

四方を山に囲まれ、休日になるとハイカーが多数訪れる、とても大阪とは思えない緑豊かな町なのである。

そんな豊能町の大自然が一体何をくれるんだい?

 

「もう5月というのに朝晩は長袖じゃないと過ごせない、

 そんな寒暖差の激しい気候でじっくり育てあげた風邪のウイルスっすわ!」

 

え?ちょっと待って?いや、そんなのいらない。いらないってば。

 

「遠慮は無用っすわ!ほれほれ新鮮なウイルスを体内にドバーッと!」

 

やめてやめて。あああ鼻水が出てきた。ううう苦しい……。

 

 

というわけで、帰省して風邪ひいてきました。

確か去年帰省した時も風邪ひいたんだよな。もうやだ。