飼い主はんと背後霊君

~これは飼い主はんと背後霊君の青春群像ドラマなのである~

魔物

まずは一枚の画像を見ていただこう。

 

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拡大したものがこれである。

 

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一塁にヘッドスライディングするバッター。懸命に送球を捕ろうと体を伸ばす一塁手

しかし、彼が捕ろうとしている物がボールにしてはちょっと異様ではないか。

彼らに一体何が起こったのか……。

 

これが撮られた場所は埼玉県の県営大宮公園野球場

行われているのは第99回全国高校野球選手権埼玉大会の4回戦、本庄東-市立川口という対戦であった。

この試合は市立川口が継投で、本庄東がエース一人で互いに譲らず、9回を終わって3-3の同点で延長に入ったのだった。

11回の表に本庄東が勝ち越し、その裏の市立川口の攻撃も2死ランナー無し。

あと一人で試合終了。しかし市立川口は粘る。

そこからヒットが出、盗塁を成功させて2死2塁という一打同点のチャンスを迎えたのだった。

続くバッターのカウントは3ボール2ストライク。あと1球で試合終了。

バッターはなんとか球に食らいつくが、結果はピッチャーゴロ。万事休す。

ああ、終わったな。打球を捕ったピッチャーは、ボールを一塁に……

ここで、問題のシーンが起こったのである。

 

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なんとボールがグラブに挟まって取れなくなったのだ。

ピッチャーあわててグラブごと一塁に投げるが、間一髪間に合わず。

そしてこの間に二塁ランナーは三塁を回ってなんと同点のホームイン。

グラブにボールが挟まるという珍プレーは今まで何度か見たことあるが、

勝敗の決まる重要なシーンで見たのは初めてであり、

飼い主はんもテレビの前で爆笑したのであった……。

 

ちなみにこの試合は次の回の表に決勝ホームランが出てそのまま終わりましたとさ。